最近、マイネット創業者の上原仁さんのXアカウントが歯に衣着せぬノリで面白く拝見しております。(示唆に富んだ内容が多いので起業家の方は是非フォローを!)
今週のまとめ
①スモールIPOはやめよう。VCの売り圧を受け止める術なく株価も心も折れる。
②参加型優先株式はやめよう。起業家にとってMA exitの選択肢を失う。
③シリーズAの前にMA exitの査定をしよう。優先株発行したら後戻りできない。…
— 上原 仁 / マイネット創業者 (@ueharajin) August 6, 2023
上原さんは既に退任されたとのことで、そのマイネットの業績を見てみたところ、かなりピンチそうな状況でした。自己資本比率はなんと28.7%まで減少、厳しそうですね。
決算資料をさらに見たところ、人員削減も行っておりました。こちらは実行完了済みのようです。
段階的なコスト削減プランとなっており、保有していたスポーツチームなどの売却も行っております。かなり力を入れている印象だったので驚きです…。
そして、次の一手として紹介されている新規事業として「ファンタジースポーツ」というものがありました。右側の図を見てみると、これ「賭博じゃないの…?」と疑問に思い、過去資料もみていくことに。
そこには驚きの合法スキームが紹介されていました。
マイネット「スポンサーの資金かつ口座を分けることで合法的」に実質的なスポーツ賭博(疑似)が可能。
マイネットが賭博罪を回避し、合法的に行ったスキームが紹介されておりました。下記のような運用であれば合法とのこと。
- 原資を参加料ではなく、スポンサー費用から捻出
- 支払いを売上口座・支払い口座で明確に分けること
このスキームであれば、合法的にスポーツ賭博的なサービスが運用可能なようです。
かなり驚きですよね…。ファンタジースポーツの概要を見ても、やはり勝敗に応じてキャッシュバックされるので賭け事っぽい印象ではあるんですよね。
これいけるならスポーツファンをいっきに獲得できてしまうのでは…?
スポーツファン人口約5,000万人へリーチするスポーツ賭けプラットフォームも可能か。
応援している球団が勝ってキャッシュバックあるなら、より嬉しいですよね。野球が約2,462万人、サッカーで約2,658万人のファンが存在しているようです。
そういったプラットフォームを展開できればいっきに5,000万人のファンにアプローチできるとなると、それはとてつもないですね…。既存のファン層を狙えばマーケコストも安くなりそうです。
本当に合法なのか?さらに調べたところ合法そうだった
賭博罪のルールについて政府発表の資料が有り、その中で同様のスキームが合法と紹介されていました。スポンサー原資なら問題ないようです。驚きです…。
ただ、上記見解はeスポーツの場合なので、射幸性の高いものであれば違法と判定される可能性も有りそうです。それにしてもこのスキームは知らない方も多かったのではないでしょうか。
サイバーエージェントやミクシィなど、ネット賭け事領域に進出されている大企業も増えていますし、新事業のスキームとして導入する企業も増えそうですね。
マイネット(3928)の新事業、スポーツ賭博じゃないのか?と思って調べたら合法的に実現しているらしい。
売上と賞金分配で口座を分ける事で合法に出来るんですね。ネット版の三店方式っぽい印象ですけど、これでいけてしまうものか…。凄い。
2枚目・3枚目はサービスイメージです。出典はツリーに。 pic.twitter.com/ERAkYCRbRs
— SUAN / スタートアップメディア🎈 (@suan_news) August 14, 2023