AI議事録で新規上場の「オルツ(260A)」、たった16名で売上41億円。その取引先も少数精鋭で高い売上高を

AI関連銘柄のIPO承認が相次いでいますね。そんな中で抜きん出て目立っているのがオルツ(260A)。

PIVOT出演の動画では生成AIによって、すでにクローン社員が活躍していると説明されていました。
なんと、社員数16名で売上高は41億円

そんなオルツの有報を見ていたところ、思う点がいくつかありましたので記事にします。
今回の記事、特にニュース性はないので読み物としてお読みください。

売上41億円のオルツ、社員16名で達成。販売先上位3社で売上の73.2%を占める

オルツ社、なんと社員16名で売上41億円を達成しています。相当すごいです。少数精鋭。
個別の販売先を見てみると、上位3社で売上の73.2%を占有しているようです。

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オルツ有価証券報告書より

かなり偏っていますが、これは同社の『AI GIJIROKU』というサービスの販売パートナーさんたちのようですね。前期でみると1位のジークスは売上19.5億円、2位の郵便ギフトは売上7.6億円。

ということで、販売先がどういう企業なのか調べてみました。いずれもかなりの金額を売っているので、toB向けのシステムコンサルと思っていたんですが、そうではないようです。

オルツ販売パートナー1位の「ジークス」は広告代理店?社員27名で19.5億円を売り上げる

オルツの販売パートナー1位のジークスですが、どうやら広告代理店さんのようです。

引用:エン転職

求人もイベント系などがあり、公式サイトを見る限り営業職的なポジションはそこまで多くなさそうでした。被保険者数は27名のようです。

広告事業が主力としてありつつ、社員27名で年間20億円以上もAI GIJIROKUを販売しているっぽいです。相当すごいですね…。

パートナー2位の郵便ギフトは郵便カタログの会社。社員8名で7.6億も販売する。

つづいて売上2位の郵便ギフトを見てみると、郵便カタログの会社さんとのこと。
一応toBの販路は持ってそうですね。

ここはなんと被保険者8名とのこと。

社員たった8名で、オルツから7.6億円も購入しています。つまり7.6億円以上、AI GIJIROKUを販売していると…。めちゃくちゃすごいですね。

オルツの販売先も少数精鋭。1名あたり売上をまとめてみた。

オルツの主力販売先も少数精鋭のようでした。AIのパワーを感じます。
表にまとめてみるとこのような感じに。

Suan編集部作成。ジークス、郵便ギフトはオルツからの販売高を記載。実際はさらに上振れる。

いずれの企業も本業が別でありつつ、AI GIJIROKUをここまで売っているというのが凄すぎますね…。

そして気になるオルツの広告宣伝費推移。広告宣伝比率は90%を超える。

最後に気になるのがオルツの広告宣伝費の推移です。かなり広告を踏んでいます。

23年度は売上41億円に対して、37.7億円の広告宣伝費。
22年度は売上26億円に対して、26.7億円の広告宣伝費用を投下しています。

オルツ有価証券報告書より

広告宣伝費と売上が相関しており、しっかり広告投資すれば売上が伸びる状況のようです。

ちなみに2024年度の中間期で22.7億円の広告宣伝費用を投下し、売上は28.4億円。推移で見ると、徐々に広告宣伝費率は下がってきているようです。

Suan編集部作成

少数精鋭で高収益を叩き出すオルツ。その販売先も少数精鋭で驚きました。
オルツ社いいですね。株価はプレミアム・オルツとなるのか。注目が集まります。

AI関係のIPOに関して話すトークを作ってますので、ぜひご参加ください。

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