スタートアップ界隈で失敗した起業家のセカンドキャリアポストが話題です。
投稿したのはエンジェル投資家の坂本達夫氏、しれっと廃業してるスタートアップ起業家が多いという話題から起業家のセカンドキャリアに対しての話題へと移ります。
起業家のセカンドキャリア、というキーワードが、スポーツ選手と同じようにこれから次第に重要になっていく気がしている。
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最近お茶した起業家いわく、同じ時期に創業した会社が今どうなってるのかなーと調べてみたら
・しれっとサイトが閉鎖されてたり
・しれっとXが匿名/鍵垢になってたり…— 坂本 "Moloco" 達夫 | 外資サラリーマン兼エンジェル投資家 (@tatsuosakamoto) March 9, 2024
このポストに対して色々な反応がありましたのでまとめていきます。
まさに自分が体験している、元Crezit矢部氏&元カンカク・newmo松本氏
関連投稿で最もバズっているのが元Crezit矢部氏の投稿です。9億円調達後に失敗、現在何を考え、どのように取り組んでいるのか赤裸々に語られています。
これまさに今の自分で、9億円超の資金を集めて取り組んでいたスタートアップをここ最近失敗して、”起業家のセカンドキャリア”を探している最中です。… https://t.co/blBVSae7Ih
— Yabebe (@yabebe_t) March 9, 2024
スタートアップ起業家のセカンドキャリアといえば、元カンカクの松本氏。
起業家の意思決定選択、失敗数は希少な経験・スキルとのこと。まさに。
何度か起業とおつとめを行ったり来たりしています。自分で言うのは何だけど、元起業家を雇うのマジおすすめ。
起業家って無数に意思決定して、その結果でPDCA回すわけです。これは普通はできない、得難いソフトスキル。会社はリスクヘッジするから、そんなに失敗っていっぱいできないし。… https://t.co/NUKPMkvXtb— Ryosuke Matsumoto / newmo (@Ryo_mats) March 9, 2024
松本氏、エンジェル投資もされており、文末あたりに気になる投稿も…。
同一法人でピボットするのでなく、会社を畳んで新たな法人を設立し、ピボットする起業家が観測されだしています。
>出資した後2回目の連絡で「会社畳みます、別の会社新しく作るので出資したかったらどうぞ」という連絡が来た時は震えた https://t.co/lPx8P5HDXI
— SUAN / スタートアップメディア🎈 (@suan_news) March 9, 2024
「失敗」ではなく「どのように取り組んでいたか」が重要派
Goodpatch土屋さん、挑戦の質や引き際が大切と主張されます。
これもその通りですね。どのあたりを見るべきかまとめられていて参考になります。
元起業家のキャリア、やはり前回の挑戦の質や幕の引き方次第でその後に求められるかどうかが決まってくると思う。
・事業をどのフェーズまで伸ばせたのか
・組織をどのくらいのサイズまで作れたのか
・単一事業か複数の事業をマネージしてたのか
・黒字まで持っていけたのか… https://t.co/BYJfuIVZxB— 土屋尚史 / Goodpatch (@tsuchinao83) March 9, 2024
【追記 3/10 11:28】Goodpatch土屋さんの誠実すぎる引き際エピソードを追記
引き際の誠実さに関連するエピソードをもう一つ紹介したい。
今から5年ほど前に21歳の若い起業家とあるメディアの企画で対談する機会があった。… https://t.co/UIwmFowQjF
— 土屋尚史 / Goodpatch (@tsuchinao83) March 10, 2024
みんな大好きベギラマくんも近い意見。
結局どのように引いたか、逃げるようにチャレンジを終了させてしまう起業家はセカンドキャリアでも同じようなことを繰り返すと見られても仕方ないのです。
べつに大層に起業家のセカンドキャリア、などと言わなくても、なんらかの起業をしてしっかりと酸いも甘いも格闘した人の価値は普通に高い。
エクイティしてるならステークホルダーに筋を通し、雇ってた社員がいるなら誠心誠意謝れば、その先は胸を張って次に行けば良い。引く手あまたでしょ。 https://t.co/Ck8AGyF4AS
— ベギラマくん (@cogitopp) March 9, 2024
失敗の規模感による派
スタアプさんは、1億円未満だと経験として価値があるのか疑問と呈します。
これもその通り感はありますね。
個人的には調達しても1億やれてないくらいだったら経験とやらもたいして積めてるのかな?カウントできるのかな?と思う部分もある。チャレンジそのものをキャリアと認めてみたいな話だったら、それそのものが向いてなかったことの証左に見えてしまうところもあるので。 https://t.co/IQU2sUKrPj
— スタートアップになりきれない (@yoshimune1716) March 9, 2024
耳の痛い正論とマジリスペクト
スタートアップなんて失敗ありきなので、無能は言い過ぎですが過激派のかっち先生の意見もご紹介。
失敗の原因は、やることを間違えているか、やり方を間違えているか、どちらにしても致命的に無能。
— かっち (@upside_k) March 9, 2024
うらあかさんは正論でマジリスペクト。
失敗から学ぶってのもわからなくもないけど、失敗しない方法と成功する方法は別なんじゃないですかね。言うて、成功した起業家と失敗した起業家を選ぶなら、成功した起業家を選ぶだろ?みたいなこと言うと嫌われるから、私はどんな起業家もマジリスペクト。焼肉行くぞ。
— うらあかちゃん。 (@was_thats) March 9, 2024
マジリスペクトと焼肉行くぞで韻踏んでます pic.twitter.com/yFdBAjybeo
— うらあかちゃん。 (@was_thats) March 9, 2024
失敗した起業家というよりも引き際や取り組み方が大切
確かにと思う部分も多い点のある坂本氏の投稿でした、一方で引き際で顧客に被害を与えるような起業家がいるようなことも事実。
坂本さんも出資していたairroomに関しては当メディア報道以降にも不正決済が続いていたことが分かっています。
【悪質】airRoom、いまだ不正請求続く。問い合わせフォームは動作停止、音信不通の状態に。https://t.co/NweI6qAMat
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■airRoom投資家一部(敬称略)
FV両角 将太 @ryokado
JAF有安 伸宏 @ariyasu
坂本 達夫 @tatsuosakamoto
児玉 昇司 @shoji_kodama
柄沢 聡太郎 @sotarok
安田 直矢 @pomyas https://t.co/bK4iptIUbp pic.twitter.com/wTDAa01FNL— SUAN / スタートアップメディア🎈 (@suan_news) February 15, 2023
過去には「自己破産する」と顧客に宣言し、実は同一企業でピボットしていただけというような事案も観測されていました。
※どちらもフォーブス受賞起業家です。
【独自】今年のForbes30起業家・神崎陸氏の「Pantrii」虚偽の破産宣言か。Pivot出演などメディア露出も多数。
手放しにキャリアや「元起業家」という看板だけみて評価するのではなく、単純にプロセス含めて評価する必要があるという話ではないでしょうか。
以前指摘もしていた事例。
そのキャピタリストの”甘さ”がスタートアップ産業を”ぬるく”させてしまわないか https://t.co/6z2gL3DQ5U pic.twitter.com/wsrBLEzxCB
— SUAN / スタートアップメディア🎈 (@suan_news) March 9, 2024