【オルツ粉飾疑義の時系列まとめ】続・田端信太郎氏のジャーナリズムが止まらない。オルツ粉飾疑義にADKも関与か

田端信太郎氏によるジャーナリズムが止まりません。

先週末あたりに開示されたAIスタートアップ「オルツ(260A)」をめぐる粉飾疑義。
証券取引等監視委員会が調査に乗り出すなど一般株主を巻き込んだ大きな動きとなっています。

 

この問題に鋭く切り込んでいるのが、個人アクティビストの田端信太郎氏。
田端氏による「独自のジャーナリズム」が次々と内部情報を引き出し、既存メディアを凌駕する影響力を持ち出しています。
X上では1人第三者委員会という指摘も。

一連の流れについて時系列で迫ります。
ちなみに当メディアでも早い段階で記事にしていましたが、名誉毀損を恐れ、中途半端記事を投下していたことをお詫び申し上げます。

4/25(金) オルツ、粉飾疑義および第三者委員会の設置を公表

4/25(金)、AIスタートアップのオルツが粉飾疑義でSESCより調査が入っているとことを公表しました。

当メディアでも上場以前に「取引パートナーへの異常な依存」「高すぎる広告費」について記事にしておりました。

参考:AI議事録で新規上場の「オルツ(260A)」、たった16名で売上41億円。その取引先も少数精鋭で高い売上高を

かなり抑えた表現だったことが今となっては悔やまれます。
そして、このIRの翌日、田端氏は元社員へのインタビューを断行しました。

4/26(土) 17:38 田端信太郎氏、オルツの元社員への生声インタビューを断行。売上95%が架空ではないかという感想。

オルツIRの翌日、ほぼ24時間後に田端信太郎氏がオルツの元社員への緊急インタビュー動画を公開。いくらなんでも早すぎます…。

売上95%が架空なんじゃないかという感想など、かなり衝撃的な内容が公開されました。

ユーザーリストを出してほしいと言ったら1週間でてこなかったなど「ユーザーの存在」が怪しいような内容が語られていました。

その後、当メディアにも一部リークが届き出します。
(複数頂いております。情報提供ありがとうございました。)

4/26(土)22:45 Suanにも追加の「話題の企業」に関するリークが届く

Suanにも「話題の企業」の元業務委託と名乗る方よりリークが届きます。

内容は業務委託にプロダクトのバーター契約を結ばせているなど衝撃的な内容。
業務委託契約を結ぶ代わりにSaaSを1年間契約をしろというような契約が含まれているとのことでした。

その他にも複数の疑義がリークを頂きました。(ありがとうございました)
翌日、このリークを裏付けるかのように田端信太郎氏のXおよびYoutubeで契約書が公開されます。

4/27(日)16:52 田端信太郎氏、オルツ社のバーター業務委託契約書を公開。

田端信太郎氏より、Suanにリークとされていた内容とかなり近しい業務委託契約の情報を公開されました。

業務委託契約と同時に月額20万円の利用登録を求めるというものです。
そして、先ほど「サブスク2.0」という衝撃的なスキームを解説する動画が公開されました。

かなり衝撃的な内容となっています。

4/28(月) 20:20 オルツ社が「サブスク2.0」と呼ぶ資料が公開された。そこにはADKの名も。

オルツ社の異様な広告費、当メディアの冒頭の記事でも指摘しておりました。なんと売上高に対して広告宣伝費が103%にも達していた時期もあり、現在でも92%という異常な水準です。

Suan編集部作成

そして、特筆すべきは「販売店」の異常な売上比率と効率性。

社員数が8名で7.6億、19.5名で27億円など、オルツだけでなく販売パートナーまで強烈な一人当たり売上高を記録していることを指摘していました。

Suan編集部作成。ジークス、郵便ギフトはオルツからの販売高を記載。実際はさらに上振れる。

いずれの企業も本業が別でありつつ、AI GIJIROKUを販売しているとのこと。このあたりのカラクリが田端信太郎氏の最新動画で公開されています。

オルツ社はこれを「サブスク2.0」と読んでいるとのこと。なんと、ADKも絡みます。

カラクリは「循環取引1.0」というようなもので、オルツ→広告代理店→販売店の三社の三角形で売上を回しているだけのものと指摘されています。

実際、オルツの上場前有価証券報告書を見ると、「ADK」の名前が上位に並んでいることがわかります。

オルツ 新規上場時の有価証券報告書より

田端氏のYoutube動画では「ADK側の資料」とされる画像も公開されています。震える動画でしたので皆さん、ぜひ。。

さらに、デロイトトーマツは公開記事を削除

一方、オルツと提携していたデロイトトーマツコンサルティングも公開されていた両社の対談記事を削除。

田端氏はこれを「しれっと消して逃げるとは不誠実」と批判しています。

またオルツには主要なVC、事業会社が多く出資しており、それらのキャピタリストにもツッコミを入れています。
それにしても、ここまでの大手が並び、誰も気付けなかったというのは信じがたいですね…。

「知られたくないことを暴くのがジャーナリズム」、いまだ田端信太郎氏の進撃が止まらない。

オルツは6月末をめどに第三者委員会の調査報告を公表予定としています。

仮に粉飾が立証されれば、証券取引等監視委員会(SESC)の強制調査や、上場廃止リスクも現実味を帯びてきます。

田端氏は自らの活動をこう総括しています。

PIVOTなどの「提灯記事」メディアとは一線を画し、個人による真のジャーナリズムを体現しているとも言えるでしょう。

なお、過去に粉飾が見つかったFOIでは逮捕者も出る騒動となり、株価は1週間で750円から3円まで下落しています。

オルツの粉飾疑義についてリアルタイムに話す、特設オープンチャットはこちらから。
オープンチャット:オルツ粉飾疑義総合

その他リンク:
田端信太郎氏のアクティビズムが止まらない。直近3日でタイミーCEO謝罪、メルカリ米CEO退任、ピクシーダストの週刊誌報道など、高まる影響力。

AI議事録で新規上場の「オルツ(260A)」、たった16名で売上41億円。その取引先も少数精鋭で高い売上高を

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