メタリアル(6182)CEO、深夜に“法的措置”を示唆するメール。田端信太郎氏が翌朝に反論し、新たなオルツ情報を含んだリリースの公開に発展。

オルツ社の粉飾決算疑義問題に、新たな動きがありました。

実は、粉飾疑義が公になる前に全株を売却していた株主が判明しています。それが、証券コード6182のメタリアル社です。

同社の取締役・米倉豪志氏は、かつてオルツ社の副社長を務めていた人物であり、
しかも、現オルツCEO・米倉千貴氏の実兄でもあります。

こうした密接な関係性から、メタリアル社は報道直後に
「全株売却済みで、現在は関係していない」とのリリースを迅速に出しました。

田端氏の指摘、深夜0時の「法的措置メール」に発展

こうした一連の経緯について、田端信太郎氏が以下のような指摘を行いました。

この投稿が発端となり、深夜0時にメタリアルの五石CEOから
法的措置を示唆するメールが送られたとされています。

メタリアル(6182)五石CEOより「法的措置も」の連絡を受け取る

なんと田端信太郎氏に、メタリアル代表の五石氏より深夜0時、法的措置をにおわすメールが届いたとのこと。

この深夜0時に送られたとされるメールには、五石氏の携帯番号とともに「事態は急を要するので、どんな夜中でもかまわない」という文章も添えられています。

これに対して田端氏は、翌朝10時に電話をかけ直し、やり取りが行われたとのこと。その詳細は、田端氏の動画で公開されています。

動画で明らかになったのは五石氏が取締役会などを経ず、独断でメールを送っていたこと。
田端氏は「これは企業ガバナンスが機能していない証拠ではないか」とも指摘しています。

また、田端氏の「知っていた可能性があるのではないか」という指摘投稿は、意見・論評の範疇であり、名誉毀損にあたらない可能性の高い表現です。

この点についても、動画内で丁寧に説明されており、説得力がありました。
その後、メタリアルから新たな開示がされています。

メタリアル、「風説の流布について」というリリースを開示。なぜかオルツ社のハラスメント問題が新たに開示される

その後、メタリアル社は以下のリリースを開示しました。このリリースでは、以下のような主張がなされています。

  • 「ネット上に、メタリアルがオルツの会計不正を認識していたかのような投稿があるが、事実無根である」

  • 「オルツにおけるハラスメント問題が存在し、当社CTO(元オルツ副社長)はガバナンス是正を訴えていたが、結果として退職に追い込まれた」

一方、このリリースに対してX上では「オルツの会計不正はまだ疑義なのに、会計不正した」と断定されているのはなぜ?という指摘が相次いで投稿されています。

よく読むと中断に疑惑と記載していますが、下記のように始まるため読み手によっては誤解しかねない文章になっていますね。

以下、リリースより引用:
現在、一部インターネット上において、当社が株式会社オルツ(以下「オルツ社」)における会計不正を認識していたかのように示唆する投稿等が見受けられますが、これは事実に反する内容であるため、以下のとおりご説明申し上げます
引用:メタリアル  一部インターネット上における風説の流布について

さらに、「ハラスメント」問題があったこともなぜか公開されておりました。
オルツ社のガバナンスが機能していなかったことを示唆するような内容となっています。

以下、リリースより引用:
当該投稿等において言及されている当社取締役CTO(以下「同取締役」)は、オルツ社の経営姿勢をめぐる対立によってオルツ社を退職いたしました。
具体的には、オルツ社内で発生していた社員へのハラスメント的言動を問題視した同取締役が、社内ガバナンス委員会の設置と対応策の推進を試みたところ、同取締役自身に対してもハラスメントが向けられるようになり、同取締役は精神的に著しく追い詰められ、退職を余儀なくされたものです。この過程において同取締役がオルツ社の当該会計不正に関する情報を認識していた事実はございません。引用:メタリアル 一部インターネット上における風説の流布について

オルツ社の粉飾疑義問題、当事者のみでなく、監査法人・株主などステークホルダーにまで拡がりを見せつつあります。

本件で異例なのが第三者委員会の調査を待たずして、リーク文書が何故か田端信太郎氏に集まり、先行して内情が公開されてしまっているという異例の事態にとなっています。

オルツ社騒動、注目が集まっています。

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オープンチャット:オルツ粉飾疑義総合

参考記事:
粉飾決算疑義のオルツ、”AI企業”ながらもメルカリ・楽天を人力で転記。クラウドワークスで大量募集の実態。
AI議事録で新規上場の「オルツ(260A)」、たった16名で売上41億円。その取引先も少数精鋭で高い売上高を

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