「スタートアップなんてニッチな領域のメディア、ターゲットが狭すぎて伸びないと思うよ」と指摘してくれた君へ。
貴重なご意見ありがとう、ところで君は「イノベーションのジレンマ」は既に読んだかな?
この本には「なぜ、巨大企業が新興企業にシェアを奪われてしまったのか」という話が書かれているんだ。そして、その要素の一つとして「ニッチから参入された」という話が書いているので是非読んでみてほしい。
君は新規事業を考える時に「ニッチ」は見ていないからそういった指摘をしてくれたのだと思う、ありがとう。
僕らスタートアップはいつの時代でも既存産業との戦いにさらされている。
全く敵がいない市場なんてほぼないんだ。大きな敵を倒すためにはどうすればいい?真っ向から戦う?
それは非合理的だ。だって敵は強い。リソースも潤沢にある。
見つかったら最後、模倣されたり、圧力をかけて殺される。
いいかい?ニッチだから、ターゲットが少ないから駄目という話では決してないんだ。
SOMだけでなく、TAMで考えるクセをつけよう。ニッチから参入し、徐々に裾野を拡げよう。
だから、僕は君にも「イノベーションのジレンマ」を読んでほしいんだ。
いきなり何でも揃う「巨大な百貨店」を作ろうとするのではなく、まずは「本屋」から始めよう。
小さなニッチから、全てははじまるんだ。