先日記事でご紹介させて頂いたエグゼクティブ向けエージェント会社「ジーニアス」代表の三上氏とのやり取りに関する続報です。
前回の内容としては、ジーニアス代表の三上俊輔氏が人材紹介業の義務である「事業報告書の提出」に漏れが多いと主張されていましたが、こちらが認識の誤り(そもそも提出が漏れると指導書が発行される)だったことが明らかになったというものでした。
そして、前回配信した記事について三上氏より追加で下記のようなツイートを頂きました。
各方面からお問い合わせが多いので、当方の意見も記載いたします。まず紹介事業者は毎年様式8号という年度報告書を提出します。有効求人数、有効求職者数、斡旋実績(成約決定数/早期退職者数)です。こちらは提出しないと指導が入るため、ほぼ全事業者が対応しています。https://t.co/KmETzooRC6
— 三上俊輔(Shunsuke Mikami) (@mikamika8375) December 24, 2022
こちらの内容ですがよく読むと、「提出しないと指導が入る」など当初発言されていた労働局はチェックしていないという内容と180度違う主張をされておりました。
いやいや..元々の主張は一体なんだったのか…これだったらSUANもツッコミを入れていません…。
ということで、当初の見解との比較ツイートをさせて頂きました。
【悲報】ジーニアス三上氏、人材紹介業の報告義務を一部怠っていた件について意見表明するも、1週間前と180度違う主張をしてしまう。
初回ツイートだけ見て「人材紹介業は義務違反やむ無し」という認識になった方もいると思うので、事実と相違しているなら撤回された方が良いのではないでしょうか。 https://t.co/eNS8J04jyE pic.twitter.com/AHDRzpc2BD
— SUAN / スタートアップアンテナ🎈 (@suan_news) December 25, 2022
最初のツイートが誤った認識なのであれば、修正しなければ誤った内容で拡散してしまいます。
そして、上記リプライに対し、新たに反応頂くこととなります。
実務上は以下のような認識です。
・様式8号の提出有無:厳密にチェック、未提出には指導有
・様式8号の報告内容:申告がそのまま受理、内容のチェックはなし
・人材サービス総合サイトの掲載の有無:義務化されているが特に未掲載でも指導無し https://t.co/JLbg0YJaxY— 三上俊輔(Shunsuke Mikami) (@mikamika8375) December 25, 2022
何故か労働局側で処理する内容を「実務」として語られております。
そして、これもまた一部は「チェックされていない」などとの内容となっており、「正」として流布すると人材紹介業を営む方への誤解に繋がると感じまして、下記のようにやり取りをさせて頂いておりました。
ありがとうございます!こちらのチェック、指導の有無については労働局側が開示された話でしょうか?実感値のお話でしょうか。
— SUAN / スタートアップアンテナ🎈 (@suan_news) December 25, 2022
すると質問に対して質問で返されてしまい、困惑するSUAN。提出経験は指摘と全く関係ないはず..。
あと散々やり取りもしてましたので、もちろん様式8のフォーマット確認、労働局への確認もした上で記事作成しております。
貴殿は様式8号の作成や提出したことや、提出物の現物をご覧になったことはありますか?
作成経験がある、または報告内容をご存知であれば、内容の正確性を証明するプロセスがなく申告主義であること、エビデンスの添付はなく指導以前に確認方法がない点が理解できます。現物見ずに記事にしていますか? https://t.co/hqTw5pHyMJ— 三上俊輔(Shunsuke Mikami) (@mikamika8375) December 25, 2022
三上さんが「実務」として言われている諸々は労働局側に照会された上での発言でしょうか?感覚値でしょうか。
作成経験に関しては回答を控えますが、書面に目は通してますし、労働局に照会の上、法改正についても理解した上で指摘しています。こちらからの質問に関してご回答よろしくお願いします。 https://t.co/Lp7OsLjYzw
— SUAN / スタートアップアンテナ🎈 (@suan_news) December 25, 2022
しっかり回答したのですが、ここからは三上氏より、何度か催促しましたが質問に回答を頂けなかったため、。労働局の最終営業日に駆け込みで事実確認をしてまいりました
結果としては下記のような回答となりましたので公開させて頂きます。三上氏のツイートされた「認識」のほぼすべてが誤りでした。
このように労働局へ事実確認したところ「全面的に三上氏が誤った認識をツイートしている」という結果。
また事業者側がこのような発言をしていた旨もお伝えしたところ、そもそものどのような処理をしているかは知り得ないはずで、チェックしていないというようなことは伝えるはずがないとのことでした。
一体三上氏の「実務」はどこからの情報なのか…
三上さん、この「様式8に関する実務」の話なんですけど労働局側に確認取られてないですよね…?
駆け込みで労働局に”実務”を確認してきたんですが、「チェックなし」や「指導なし」と仰っしゃられている件、すべて指導実績等もあるとして否定されてましたよ。まさか確認も取らずに発言されてます? https://t.co/vEDTmovO92
— SUAN / スタートアップアンテナ🎈 (@suan_news) December 28, 2022
いやはや、これまでやり取りはなんだったのでしょうか。
人材紹介業を営む事業者の皆様、くれぐれも「内容チェックされていないから大丈夫」というような認識になられないようご留意お願い致します。
ググったら2018/01の職安法改正から適用っぽいですね。
一応義務っぽいですが、この手の話で処分されるのは過大に数値申告して求人側に優良誤認させるケースなので、正直漏れていても実害ないから行政側も見てないと思います…https://t.co/qfNuZg1Bl2 pic.twitter.com/9K7E79MQyx? ??さわい??_(┐??ε:)_??? (@sawai0381) December 18, 2022
そして、このさわい氏などのツイート内容も100%誤った見解になりますので、皆さんTwitterでの情報取り扱いにはくれぐれも、お気をつけください。
(どうしてこうも不適切な情報を堂々と、嬉々とツイートされてしまうのでしょう…)
以上で人材紹介業の報告書に関する記事は終了とさせて頂きます。
基本原則として提出義務があるものですので、皆様ご留意ください。
編集後記:経験の長い方でも「誤った情報」を発信することは、、あります。
今回の件、SUANとしても大変勉強になりました。三上俊輔氏、度々ご丁寧なリプライ頂きありがとうございました。一般的には業界経験が長い方の言うことは「正」だと考えがちですが、今回の件で改めてフラットに判断する必要があると感じました。
今回取り上げさせて頂いた、三上俊輔さんが代表を務めるジーニアス社ですが、メンバーの平均年収1000万超えと、かなり実績のある人材紹介企業さんです。皆さんもチェックしてみてください。
昨日あたりにドンブラコと流れてきた表だと、赤印に並んでいます。昨年コンサルタントはキーエンスの平均年収は超えましたが、グローバルのエグゼクティブサーチ水準からするとまだまだ生産性と報酬はまだまだです。KF,EZを超えて、アジア舐めんなよ!を実現したい。 pic.twitter.com/3BSd6cAuqf
? 三上俊輔(Shunsuke Mikami) (@mikamika8375) December 27, 2022