エンジェル投資をお願いしに言った方は、1度や2度でなく「断られる経験」をされているかと思います。
そのときに「他の方を紹介してくれませんか?」と言ってしまい、断られた経験がないでしょうか。
その断られる理由をけんすうさんが綺麗に言語化してくれていたのでエンジェルから調達を考えられている方は、ぜひ読んでくださいね。
1 / 投資のご依頼があったとき、お断りすると、それなりの確率で「他の投資家を紹介してくれ / 教えてくれ」というふうに言われるんですが、基本的にはそれはできないんですよね。。
ただ、はじめての起業の人とかには理由が分かりづらいと思うので解説しておきます。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
2 / まず、「投資案件を紹介される」ということはエンジェル投資とかをしているとよくあるんですが、直接連絡が来た時よりも優先順位はあがります。
それは、
– 紹介者への信頼があるから
でもあり
– 紹介者との貸し借りもある
からです。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
3 / お世話になっている人から紹介されたら、最低限、話くらいは聞こう、となりますし、信頼もあるから最初から信用度が高いわけです。
スタートアップのほとんどは「まだよくわからない状態」だったりするので、判断する場所が少ないんですね。なので、誰の紹介かは結構重要なんです。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
4 / たとえば「A安さんからの紹介」だったら「数字やビジネスモデルに厳しい彼の紹介なら、ちゃんとしてそうだ」と思いますし、「A太郎からの紹介」だったら「絶対センスいいんだろな」と思ったりする、みたいな感じです。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
5 / という感じなので、これを「あまり良く知らない起業家であり、自分は投資をしないと決めた」スタートアップを人に紹介すると、変なことになっちゃうんです。
それなんで紹介した・・・?みたいになっちゃうんですね。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
6 / それをいうと「わかった、名前は出さないから、投資家の名前を教えてくれ。投資家をそもそも知らないんだ」と言われることもあるんですが、やはり、あまり知らない人に「この人なら確度高いですよ」と情報を伝えるのもリスクなわけです。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
7 / というので、「他の投資家は紹介できないし、名前も教えられない」という答えになっちゃうんですね。
多くの投資家が、投資しなそうな会社からのDMはスルーしちゃうのは、こういうやり取りが多くなっちゃうからかもしれません。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
8 / というので、「投資家は自分で探すか、自社に投資をしてくれている人から紹介してもらうしかない」くらいで思っておくといいかもしれません。
普通に教えてくれる、紹介してくれる投資家さんもいると思うんですが、上記理由から、あまりやらないほうがいいかなーとも思います。
— けんすう@NFTとクリエイターエコノミーの会社の社長 (@kensuu) October 9, 2022
このツイートには書いてないですが、「断るという行為は結構しんどい」んですよね。
1度出資を断っていて、さらに投資家の紹介を「断る」のも色々としんどいんです。(慣れてきますが..)
なので、このような背景があるということも知った上でエンジェルに出資相談されることをおすすめします。
ちなみに会う前には必ずその方の過去のポートフォリオや投資スタイルなどは調べてから会ってくださいね。