著作権侵害を繰り返す「バフェットコード」、悪質な手法を複数の学生に指南か。1年前のあの事件にも強く関与していた。

某スタートアップ所属の社員が著作権侵害を繰り返していた事件から早くも1年が経とうとしています。
当該事件では著作権侵害だけでなく、記事盗作疑惑、表彰撤回など多くの混乱を招きました。

騒動の当時、実はSuanに対して「あのアカウントは裏でバフェットコードが関与している」というリークを複数頂いておりました。

Suanに寄せられたQuerieを一部抜粋

このQuerieが寄せられた当時、Suanもバフェットコードをサービスとしては応援していた手前、事件の影響で著作権侵害ツイートは改められるかなと期待し静観しておりました。

しかし、2023年8月現在、またしても著作権侵害ツイートを繰り返すようになり、学生を募集しその手法を指南しようとしているようなのです。今回はバフェットコード・ギルドと呼ばれる“ビジネス系インフルエンサー集団”の実態に迫ります。

評価額6億円の「バフェット・コード」とは。企業調査で使える便利サービス。

バフェットコードは福田智宏氏が代表を勤めるスタートアップ企業です。過去の調達では評価額6億円ほどで調達されたようです。

サービス自体はかなり使い安く、上場企業や未上場企業のデータを簡易的に見ることができます。

かなりおすすめのサービスなんですが、このバフェットコードがTwitterでは著作権侵害を行い、フォロワーを稼いでいるという実態が見えてきました。

たった10日で5件の著作権侵害疑義。著作権を無視したツイートで「バズ」量産か

下記の投稿のように、バフェットコードは引用無しで「書籍」「テレビ」からの情報を貼り続けています。

バフェットコードの直近10日前後のツイートを確認したところ、投稿10件中5件、およそ50%が著作権侵害と思われる投稿となっておりました。

オリジナルツイートのおよそ50%が著作権侵害のおそれがあるものとなっていた

ここまで常習的に行っていると、もはや感覚が麻痺しているとしか言いようがありません。

さらに問題なのは、彼自身が「この著作権侵害でフォロワーを増やす手法」を学生たちに指南している可能性があるという点です。

バフェットコードインフルエンサープロジェクトとは?昨年問題となった社員も参加していた

バフェットコードは「インフルエンサーPJ」(通称:バフェットコード・ギルド)と称して、学生を集め、彼のTwitterフォロワー増加方法を指南しているのです。

引用:Twitterより

元参加者が著作権侵害問題で炎上したにも関わらず、懲りずに6月に募集をしています。

引用:Twitterより

恐らくこのようにインフルエンサーを育てることで、情報拡散元を持ち、自身の影響力を高めるという狙いのように思われます。

学生に悪質な手法を含む「フォロワー増加方法」を指南、その後自社の宣伝に誘導か

実際に調査したところ、参加者の複数名がバフェットコード推奨ツイートを行い、さらに半数以上の参加者が著作権侵害スキームでのフォロワー獲得を行っている実態がありました。

バフェットコード推奨ツイートは下記のようなものになります。

引用:Twitterより

そして、著作権侵害でフォロワーを増やすという悪質な手法に乗っかってしまったのが昨年炎上したスタートアップ社員の方のようなのです。

引用:Twitterより

バフェットコード自身、彼女に対するツイートは異様に多く、かなり手厚く指導されていたようで、ほぼ同じスキームでフォロワーを獲得。

未だにアカウントは消されていませんが、フォロワー5.7万人の財産は残った状態となっています。

Twitterより

フォロワー稼いだもの勝ちと言わざるを得ない状況となっています。続いてバフェットコードギルド参加者の実態調査も行いました。

バフェットコードギルド参加者6名を調査。そのうち4名が著作権侵害を繰り返していた。

バフェットコードギルド参加者6名のツイートに関して「著作権侵害」「バフェットコード推奨ツイート」に関する調査を行いました。結果は下記のとおりです。

6人中4人がバフェットコード同様の著作権侵害ツイートを繰り返し、フォロワーを獲得している現状が存在していました。以下に彼らの行っているツイート例と手法をご紹介します。

[手法1] 本の一部を貼り付けエンゲージメント獲得。あえて書名を記さないことでリプライを獲得させる狙いか

下記の紹介は一部のみで実際には、より複数の著作権侵害ツイートが行われています。

[手法2] テレビのスクリーンショットの貼り付け

周りの「大人」は、彼らに何も言わないのでしょうか。

そもそも「カンブリア宮殿」の切り抜きは企業分析ではない

このSNSビジネス界隈で企業分析というのは「書籍の切り抜き」「カンブリア宮殿の切り抜き」を指すようですが、そのようなものを企業分析というのには浅はかすぎます。

引用:TELECOM ISAC

Twitterビジネス界隈に起きていたこと。

それは、他人のリサーチや出版物に著作権を無視してフリーライドしてフォロワーを増やし、自社サービスへ誘導するという手法。それを学生たちに伝搬する「大人」という存在でした。

このような行為がSNS上では、「フォロワー数が正義」としてまかり通ってしまうような残念な状態が続いていたようです。バフェットコード自体は素敵なサービスなんですが、無垢な学生を集めイリーガルな手法でフォロワー獲得を行う方法を指南しているとすれば言語道断ですね。

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