メルカリが全社定例で「メルカリはプロの組織だから、バカに合わせてルールをつくらない」と代表が発言。
その発言をブランディング担当や広報担当も支持し、そのような思想で経営していたというツイートが話題となりました。
【悲報】メルカリ、全社定例で「バカに合わせてルールを作らない」などの発言があったと判明。
「バカ」という表現を全社定例だけでなく採用広報・ブランディング担当まで常用していたことに賛否の声。 https://t.co/O6g9g4WtuL pic.twitter.com/Hss6WuAPZT
— SUAN / スタートアップメディア🎈 (@suan_news) May 28, 2023
ちなみにメルカリサービスに対しての思想ではなく、社内ルールの話であって、優秀な人材にルールを合わせるのは真っ当なように思えます。
こちらの発言の問題点について書こうとも思ったのですが、ダイバーシティ経営やD&Iにおいて「多様性を認める」というのは当たり前すぎる話でもあるので、ChatGPTに質問をしてみました。
冗長なので流し読みして頂き、その後にメルカリ社員による過去の炎上事例などを記載しています。
メルカリ「バカに合わせてルールを作らない」問題、ChatGPTに問題発言かどうか聴いてみた。
企業のPR/ブランディング担当をしており、ご相談です。
下記のような発信をブログで行いたく考えております。レピュテーション毀損などのリスクがないかご判断をお願い致します。
「我々はプロの組織だから、バカに合わせてルールをつくらない」
ご相談いただきありがとうございます。企業のPR/ブランディング担当として、リスクのある表現についてご判断を求めるのは適切な行動です。
提案された文言に関して、いくつかの懸念事項があります。まず、「我々はプロの組織だから」という文言は、自己評価や他社との比較を示唆しています。このような文言は、競合他社との関係や業界全体の信頼性に影響を与える可能性があります。また、表現が強引であることから、他者を軽視したり攻撃的に受け取られるリスクもあります。
さらに、「バカに合わせてルールをつくらない」という文言は、協調性や他者への尊重を欠いた印象を与える可能性があります。このような表現は、社会的な共感や信頼を損なう可能性があります。
ブランドや企業のイメージを向上させるためには、ポジティブなメッセージや価値観の共有が重要です。お客様やステークホルダーに対して、協力や尊重を促すようなメッセージを発信することが望ましいです。
したがって、提案された文言にはレピュテーションへのリスクが存在すると判断いたします。企業のイメージを保護し、ポジティブなブランドメッセージを伝えるために、慎重な表現や他者との共感を意識したメッセージを検討することをおすすめします。
ありがとうございます。ダイバーシティ経営やD&Iを推進している企業なのですが、やはり「バカに合わせてルールをつくらない」をいう発言は問題がありますか?
優秀な人材にルールを合わせるというのは一般的な話だと思いますが。
ダイバーシティ経営やD&Iの推進を掲げる企業においても、表現やメッセージには注意が必要です。提案された文言「バカに合わせてルールをつくらない」について、以下のような懸念事項が存在します。
- 語感や表現の問題: 「バカに合わせてルールをつくらない」という表現は、攻撃的で侮蔑的なニュアンスを持つ場合があります。ダイバーシティやD&Iの推進を掲げる企業が、他者を軽視するような表現を用いることは、その取り組みとの整合性に疑問を投げかける可能性があります。
- 協調性と尊重: ルールやガイドラインは、組織や社会全体の協調性や円滑なコミュニケーションを促すために存在します。優秀な人材に対しても、相互の理解や共感を持ちながらルールを守ることが重要です。他者との調和や尊重を欠いた発言は、企業のダイバーシティやD&Iの価値観との整合性に疑問を投げかける可能性があります。
優秀な人材を引きつけるためには、魅力的な企業文化や働き方を提供することが重要です。ルールを守ることと優れた人材の採用・育成は相互に関連していますが、その関係を協力や共感を促すメッセージによって明確に伝えることが望ましいです。
ダイバーシティ経営やD&Iの推進を重視する企業の場合、協力や尊重を促すメッセージを発信することが求められます。ポジティブなメッセージや共感を呼ぶ表現を通じて、企業のブランドイメージと一貫性のあるメッセージを構築することが重要です。
では、「バカ」という表現を避けて、このようなメッセージを伝えたい場合にはどう表現すればいいんでしょうか?
「優秀な人材にルールを合わせることで、組織の成果を最大化します」といった表現を検討してみてください。以下は例文です。
「当社は優秀な人材の能力を最大限に引き出すために、組織内でのルールやガイドラインを大切にしています。我々のビジョンや目標に向けて、一体感を持ちながら協力し、相互の理解を深めることで、成果を共に創り上げています。」
このような表現では、優れた人材を重視しながらも、協調性や相互の理解を促すメッセージを伝えることができます。組織の成果を最大化するためには、ルールを守りながらも、柔軟性や創造性を大切にする文化を育むことが重要です。
「馬鹿に合わせたルール」という表現は、他者を軽視したり冷笑的な態度を示唆するものと解釈される可能性があり、適切ではありません。
重要なのは、優れた人材との協力や共感を促すメッセージを発信することです。ダイバーシティや個別化への配慮が明確に示されるような言葉遣いを選び、ポジティブかつ包括的なメッセージを伝えることが求められます。
どういたしまして。お手伝いできてうれしいです。もし他に何か質問やご相談がありましたら、遠慮なくお知らせください。お力になれる範囲でお手伝いいたします。
メルカリでは過去にも社員による「Twitter」騒動が起きており、逮捕・有罪判決になった事例も
今回のメルカリですが、過去にもメルカリ社員によるTwitter騒動は複数回起きています。
代表的なのが、「私はコロナだ」とつぶやき逮捕された事件です。こちらは有罪判決にまで発展しています。
逮捕された小野マトペさんのnoteには有罪判決・控訴まで色々詳細に記載されております。
逮捕された元メルカリ社員 オノマトペさんのnote
また今年に入ってからも役員による人事考課に関するお気持ちツイートで一部炎上しておりました。
メルカリメンバーへ。
評価の時期なので。当たり前だけど、大切な話をします自分ってどんな人?
・矛盾するようないろんな自分が混在している
・加えて今日の自分と明日の自分も違う
・つまり、親も自分自身も自分がわからない
→よって、他人にわかるはずがない— 河野秀治 | メルカリ経営戦略 (@ShujiKawano) February 22, 2023
こちらに関しては人事考課に関する思いをツイートした後に「正しさ・良さを自分で判断できない人」向けに外部を経由したという旨のツイートに同意するような返答されており、そのような判断のできない社員がメルカリにいるのかと疑義を呈されておりました。
Twitterだとなかなか上手く行かないですね。メンバーからすると反論もできないですし。 https://t.co/TRJ0ytkD1K
— 河野秀治 | メルカリ経営戦略 (@ShujiKawano) February 24, 2023
今回のようにSNSにおける不用意な発言で何度もSNSで問題が起きてしまっているのがメルカリです。
排他的、誹謗的なワードは社内で使わないカルチャーが良いのではないかという話
グローバル企業をみても、このような「誰かを卑下する」表現を公にするというのはあまり見られません。誰かを卑下し、自分を高めるという思想自体が差別的だからですね。
・P&GはCustomer is boss(顧客がボスだ)
・Amazonはbias for action(行動にこそ価値あり)
・GoogleはDon’t Be Evil(邪悪になるな)
J・&JのOur Credo(我が信条)※長いので割愛
など、グローバル企業の有名な理念は全ての目線が「自分」なんです。
誰かを卑下して、鼓舞するような思想には辟易としますし、今後このような発言がなくなることを祈ります。
「情弱」「養分」「低能」といった人を馬鹿にするような言葉が苦手なんですよね。
こういった言葉は"自分はそういった対象者とは違い、優位である"というナルシシズム的な思い込みの上に成り立つような言葉。この手のワードを使ってしまう経営者がいると、”勘違いしているな”といつも残念に感じます。
— SUAN / スタートアップメディア🎈 (@suan_news) March 18, 2023