昨日2月28日、SmartHRの子会社「SmartMeeting」がサービス終了いたしました。
このサービスクローズに際して創業者(子会社代表)の佐々木真氏が失敗要因を分析ツイート。何故か他責な分析も多く賛否が沸き起こっています。
「SaaS事業開発でやった10の失敗」
私が創業者CEOだったプロダクトが本日いっぱいでサービス終了。自分が立ち上げたサービスを供養する意味を込めて、今だから「あれは失敗だったな」と思うことを含め考察連ツイします📝
言うは易し行うは難しですがよくある失敗を他山の石にしてください。
— Shin丨PM Schoolリリース準備中 (@shin_sasaki19) February 28, 2023
めちゃくちゃ長い振り返りなので、興味ある方はご一読ください。
そもそもどうなん的なご意見や、
Smart MeetingってSmartHRさんが立ち上げたプロダクトだと記憶しているけど、既に会社を離れた立場で外から批評するのご法度な気がする。宮田さんや中の方が見たらどう思うのだろう。 https://t.co/P4X22vf4qm
— Yohei Namiki (@ynamiki_MeDiee) February 28, 2023
資金がある状態での起業についての言及など。たしかに。
今自分もやりたいけど躊躇している理由そのままが書かれているような内容でした。ひとえに創業者のエラーであるのは確かなのですが、資金を得て一気に始めるスタートアップは採用やセールスなど、資金0から始める人が当たり前に苦労する部分を一気に飛び越えてしまう難しさはありそうですね。 https://t.co/xxgI7zJBGT
— スタートアップになりきれない (@yoshimune1716) February 28, 2023
PMスクールのダシに使われているのが「さすがに」という意見も。SUANの感じていた違和感の正体はこれですね…
件の失敗した理由ツイート、諸々の嫌な要素を置いておいても、自社サービスのPRに前職とその関係メンバーがダシに使われているというアレがちょっと流石にと思ってしまった所があるな
— たちつてと (@noritama241) March 1, 2023
ではSUAN的にもまとめさせて頂きます。こちらの記事、特にニュース性はないです。
1.そもそも途中で「退任」されているにも関わらず、サービス終了のタイミングで失敗要因をあげつらう冷淡さ
事業の立ち上げって相当にしんどいものがありますし、それ以前に「売れないプロダクト」の担当になるというのが一番個人のキャリアとしても業務としても辛いんですよね。
佐々木さんに至っては売れる前に退任、後継者がいるにも関わらずクローズのタイミングでこの振り返り方をされていて冷淡さを感じました。※流石に許可を取られていたらすみません。
【前提】
私が立ち上げたのはSmartMeetingというToB SaaSです。私が退任後いろいろな要因でうまくいかなかったようですが、一言でまとめると「ビジネス総合力が足りなかった」「プロダクトのソリューションフィットができなかった」が大きな原因だと考察しています。https://t.co/f2hGkMmZwM
— Shin丨PM Schoolリリース準備中 (@shin_sasaki19) February 28, 2023
読んで頂きたいポイントが下記ですね。
これつまり、「自分の時代はうまくやってたけど」という自己弁護が含まれてるんですよね。いや、今、現場にいる方々が見たらどう思うんでしょうこれ。いま言う!?事業って立ち上げもですが、クローズ時の対応が結構しんどいんですよね。
この後もこういった表現が多々頻出します。スジャータさんはここで離脱されたようです。
ここでもう無理だよね。 pic.twitter.com/tEG2NUqAlz
— 最上スジャータ (@mogamisujata) February 28, 2023
ぴえん。
2.失敗要因の振り返りに「他人起因」のものが多い
失敗要因の振り返りって結局はネクストアクションにつながらないといけないわけです。
今回の佐々木さんの振り返りには「So what」というような振り返りも散見されました。
また他人のせいのような言及が..。「私は解像度が高かったのですが」という前置き、必要ですかね?
失敗10:チーム全体でユーザー解像度を上げきれなかった
ユーザーヒアリングをして私は解像度が高かったのですが、それをチーム全体でシェアすることを積極的にしませんでした。
Slackで議事録をシェアするだけでなく、忙しくても強制的にヒアリング同席やユーザー共有会の時間を作るべきでした🧐
— Shin丨PM Schoolリリース準備中 (@shin_sasaki19) February 28, 2023
そして、先ほど紹介した失敗10、実は失敗4と相反するんですよね。失敗4ではユーザー解像度低かったとか言ってます。よくわからないですね…。
失敗4:メインターゲットの解像度が荒かった
3と関連して、課題の解像度はとても高かったのですが、最後の詰めであるユーザーの解像度が荒いことに気付かず。ユーザーヒアリングは課題だけでなく「誰が最も大きな課題を持っているか」をしっかり具体的にするべきでした。超あるあるな失敗😅
— Shin丨PM Schoolリリース準備中 (@shin_sasaki19) February 28, 2023
バン中村の声がどこかから聴こえてくるような振り返りでしたね。
子会社を任されたのに評価が悪く退任することになるも納得いかず、そして事業が終わるタイミングでTwitterに嬉々として後任のあれがダメだった、これがダメだったと連投する某連続起業家
内容以前にあんた、男下げちゃったよ pic.twitter.com/VFrmNCJuaE
— こりゃあかん (@pieeennu) February 28, 2023
実名アカウントからは賛同の嵐なんですが、匿名界隈では結構否定的な意見が散見されておりますのでぜひエゴさしてみてください。最後はおまけです。
おまけ:そもそも「10」の振り返りに重複的な内容が多い
そもそも振り返りの内容自体、無理やり10個つくったような感触だったので、まとめてみました。
めちゃくちゃ重複してる…ちなみにこちらの佐々木さんはPM SCHOOLというPM向けのスクールを運営されているとのことです。興味ある人は調べてみてくださいね。
それにしてもこのタイミングでの振り返りは「他山の石」というよりも、前職に泥塗るような感覚を受けて、いや~な空気を感じてしまいました。
皆さんもエゴサしてみてくださいね。オプチャでも話題になっていました。