【速報】けんすうさん、ついに”スタートアップ裏垢界隈”について思いを語る。1000文字超えの長文。

2年ほど前から盛り上がってきた”スタートアップ裏垢界隈”。

初期はひっそりと身を潜め、ステルスRTで突っ込み合うような小規模な集まりから始まりました。
それ以前は”2匹目のペンギン”など経営者さんの裏垢が経営思想を語るようなスタイルが多く、今のような告発系アカウントは少なかったように見受けられます。

裏垢界隈の影響力は昨年あたりから強まり、あらゆる裏垢がスタートアップの「暴露・告発」をするような流れとなり、週刊誌よりもかなり早い段階で告発を開始しています。

2022年12月末に篠田麻里子氏と旅行系スタートアップの暴露、そして先日、モビリティスタートアップ「Seibii」の告発も裏垢からのものでした。

このような状況に対して、裏垢界隈について語るスタートアップ経営者や投資家は少ないという状況が続いていました。(オフでは話題になっているものの、WEB上では話題にならない状態)

そして、ついに今夜、スタートアップ業界の重鎮である、けんすう氏が思いを綴られました。

一度消された「1000文字」を超えるスタートアップ裏垢についての声明。スタ猫氏、無邪気に催促。

けんすう氏が「スタートアップ裏垢界隈について1000文字書いたけど消えてしまってショック」という旨のツイートをされておりました。

このツイートに、即座に反応するもっぱらスタートアップ裏垢界隈で活躍するスタ猫氏。

そしてこのリプライから早1時間後、ついにけんすう氏から「思い」が公開されます。早い。

1時間後、ついにけんすうさんがスタートアップ裏垢界隈について「再投稿」

スタ猫のリプライから早1時間後、下記の投稿をされておりました、リンク先に飛ぶと全文が読めます。(リンクは記事末尾に掲載しております)

スタートアップについて語ると思いきや、小説の始まりのような序文。
けんすう氏のインターネット愛に溢れた1000文字超えの長文、ぜひ皆さん記事末尾にリンクを貼っているのでご覧ください。

スタートアップ裏垢界隈がおかしいのか、スタートアップ界隈がおかしいのか、みんな揃っておかしいのか?

Suanが開始したのは2022年10月。そこから毎月のように世間からすると、”スタートアップっておかしい”と見られてしまうようなニュースが飛び込んできました。

22年10月:アルゴリズムの医療サイト貸し(現在も進行中)
22年11月:スタートアップ社員による著作権侵害と、それを表彰するNewsPicks
22年12月:元ホームレスを名乗る起業家のクレカ不正決済疑義、人材紹介業に反した内容を正と主張する人材会社経営者
23年1月:フォースタートアップスの発表する評価額ランキングの抜け穴と悪用、Sparty薬機法違反疑義
23年2月:Seibii代表のポルノ動画配信

毎月のトピックを書き出すだけでも”スタートアップ界隈の異常さ”、そして誰もビジネスを検閲していないというスタートアップ特有の脆弱性が垣間見えます。この現状に至ってしまった要因として、インターネットが巨大メディアへと変化し、マネタイズもしやすくなったということが背景にあるように見ています。

インターネット黎明期の「罠」と「無償カルチャー」、そして巨大メディアと化した現代インターネットのマネタイズ。

インターネット黎明期、あらゆるサイト、掲示板には罠が仕掛けられていた時代でした。

ふいにリンクをクリックするとブラウザが大量に開いたり、騙し騙されあいの中で防衛策を見つけていくような時代でした。そのような危険も伴うインターネットであったものの、掲示板などのコミュニティには様々な知見を持った人たちが情報交換をし、無償で情報を交換し合うような一面も存在していました。

今よりも個人がブログというメディアを容易に持ち、個人として長文や有意義な内容を発信するようなカルチャーが存在していたように感じます。

それから数十年。インターネットは変化しました。個人でのマネタイズがより身近になり、貴重な情報は売買される時代に。
無償で情報を配信する人は格段に減りました。ブロガーという単語も死語となり、Twitterでリストを集め、noteでマネタイズ。そしてYoutuerも広告でマネタイズ、インターネットを通じてお金を得ることが以前に比べ格段と容易になりました。

スタートアップ界隈においても、インターネット起業家はより注目され、実態がなくとも、メディア露出がうまくできれば資金調達ができるような状況に陥っています。検索結果はアフィリエイターたちが独占し、検索結果はアフィリエイト記事だらけに。いま、インターネットの利便性は「マネタイズの容易さ」によって阻害されています。

インターネットは巨大メディアとなり、誰もが容易にマネタイズできる空間に。

このように多くの人がマネタイズに走り、インターネット上に存在していた無償のカルチャーは以前よりも廃れ、マネタイズカルチャーが中心となっています。こういったマネタイズカルチャーが起因し、現在のスタートアップ界隈における異様なニュースに繋がっているように見えてしまうのです。

たった数十年で巨大なメディアへと成長したインターネット、そのメディアで起きる無秩序なマネタイズは止まらない。インターネット空間が以前のような空間に戻るはずはない。だけど、あの頃に名無しの誰かから何かを教わったような、そういったインターネットの一面を「裏垢界隈」という名無しのレンズを通して、また見てみたいと少し期待してしまうのです。

■参考:
けんすう氏の投稿全文

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