3月5日、一部経済メディアに掲載された「スタートアップの裏事情を発信する匿名アカウント、運営者と噂される起業家の「ステマまがい行為」と「グレーな株取引」」(以下、当該記事)について当メディアの関係者だとする起業家が掲載されております。
当該記事で指摘されている起業家に対し、事実確認を行ったところ、「恣意的に悪意のある表現で書かれた記事であって事実誤認が複数あった。既に公開時点から3度以上の修正が入っており、全く無関係の同名別会社の登記情報を参照し、弊社を非難するなど取材も調査も杜撰すぎる。明らかに不正なルートでの個人情報入手や、憶測に基づいたフェイク情報を流布しており、名誉毀損および信用毀損罪にあたるとして、岩本 有平記者に対して刑事告訴の準備をしている。」と回答を頂いております。(追記:岩本有平記者にて、信用毀損該当部分の記事内容およびタイトル修正に合意しなかったため、3月7日付で警察に対し、名誉毀損および信用毀損に関する証拠書類を提出済みとのこと。また3月12日付で記事削除に応じなかったため、今後刑事告訴が提出する流れとなる)
また当該記事の公開時点では、当メディアが民事訴訟および刑事訴訟を複数件行われているような旨の記載がされていますが、公開時点では1件も提起されておりません。当メディアにおいて、第三者の名誉および信用を毀損した事実は現時点で明らかにされておらず、これまでも記事の削除および修正依頼には公正に対応し、合法的なメディア運営を行っております。
そのような状況において、「噂」を根拠にして個人情報をゴシップ風に流布し、信用を毀損するかのようなネガティブな言葉を意図的に並べた記事を発表した元DIAMOND SIGNAL編集長、岩本有平記者に対して、当メディアとしても強く抗議の意を表明します。
売れるネット広告社(9235)からの係争事実の有無について
当該記事の発信以降、売れるネット広告社の加藤公一レオ氏のXにて、以下のような投稿を確認しております。
【悲報】偽スタートアップメディアSUAN @suan_news の正体に関する記事です。
実は情報開示請求により以前から正体は知ってました。
これから倍返しだ。
SUANはステマまがいの行為、風説の流布の疑義がある株式取引、さらにはペーパーカンパニーを通じ…https://t.co/i0Orv62Ond #拡散ください
— 加藤公一レオ@売れるネット広告社 社長 (@leokoichikato) March 5, 2024
本投稿について、売れるネット広告社から当メディアに対して開示請求がされた事実は存在しておらず、記事削除請求および修正要求も届いておりません。
万が一開示請求が認められていた場合であっても、同投稿および同投稿の広告配信は対象訴訟以外での個人情報の流布となり、プロバイダ責任制限法 第4条3項で定められる目的外利用に該当し、刑事制裁等の可能性のある行為となります。
翌週の本日3月12日、売れるネット広告社はプレスリリースで当該起業家の顔写真付きのプレスリリースを配信しております。
このような恫喝とも受け取れる行為は上場企業としてのコンプライアンスが要求されている中で不適合であり、不正に得られた情報を元にした記事の拡散や、開示請求情報の目的外発信については特定個人の私的制裁を目的としており、社会通念上許されるべき行為ではありません。
このような言論弾圧を目的としたスラップ訴訟に対しては、表現および報道の自由を守るために当メディアでは戦ってまいります。本件について企業行動規範に反しているとし、日本取引所の設置している「上場会社の上場適格性に関する情報受付窓口」にて情報提供を行っております。
当メディアから何らかの被害を受けたと思われる方へ
ダイヤモンド掲載の記事において複数件の民事および刑事訴訟の進行があると報じられております。一方で当メディアにおいては一次情報、公開情報を元にした調査及び記事執筆を行っており、一般的な報道として適法な範囲での批評および報道を行っております。
従来から当メディアでは、記事修正や削除請求には応じており、過去に申請された要請について全て対応をさせて頂いております。また、ヒアリングを全て真実とする報道や、憶測に基づくゴシップが主となる週刊誌的な記事は報道の公平・公正性や誤報の可能性を考慮し、原則的には配信しておりません。
万が一、当該記事で報じられているように当メディアから名誉毀損や信用毀損の被害を受けたと思われる方については、新たに設置されたSuan編集部 コンプライアンス・デスク(legal[at]suan.tokyo ※atは記号に差し替えください)までご連絡ください。約7営業日以内に協議の上で方針を決定し、何らかの返答を行います。 ※記事削除や修正をお約束するものではありませんが、現時点で依頼があった過去4件については修正対応しております。1件のみお断りさせて頂いております。
今後のSuan配信記事について大切なお願い
言論弾圧を目的とした悪質なスラップ的訴訟や、当該記事のように関係者と協合したと見られる間接的な言論弾圧については徹底した対応をして参ります。
以上