学習系スタートアップ「Schoo」がついに上場。解約率0.04%の衝撃、黒字転換&営業利益6.4億円の美しすぎるJカーブを目指す

オンライン学習系スタートアップの「Schoo(スクー)」がついに上場承認とのこと。
2011年創業の老舗スタートアップの部類となります。

開示された業績推移が下記の通りです。直前期で売上20億円、経常損失△6.7億円と、かなり赤字で掘っていたようです。

スクー有価証券報告書より

上場承認されたSchoo、実は同日に業績予想を発表しておりました。この数字がとんでもないことになっていました。

Schoo(スクー)、衝撃の業績予測を発表。25年9月期は売上高39億円、営利は6.4億円の業績予想。

上場承認のリリースと同時に、今期の予測もしれっと公開されておりました。この数字が凄まじい..。

スクー会社サイトより

こちらを開くと衝撃的な予測が…。なんと、25年9月期の予想は売上39億円、営業利益6.4億円を見込むとのことです。直前期の着地が売上20億、赤字6.7億円だったので黒字転換、とんでもないV字回復です。

スクー有価証券報告書より

グラフに入れ込むとこのようになりました。まさにJカーブ寸前。なんとも美しいグラフです。

Suan編集部にて作成

足掛け10年以上、ここまでのJカーブで上場する事例も珍しいのではないでしょうか。
あくまで予測なので、この推移が達成できればすごいですね。

チャーンレート0.04%の衝撃、なぜSchoo(スクー)は解約されづらいのか

続いて上場申請書で驚きのチャーンレートも公開されておりました。
なんと直近Qでは解約率が0.04%とのこと。低すぎますね…。

スクー有価証券報告書より

取引先を見てみたところ、出光興産や旭化成などの大手企業や固そうな教育機関が並びます。

スクー有価証券報告書より

共通するのが稟議ハードルが高い企業という点ではないでしょうか。

稟議が厳しい組織だと、その分サブスク型の解約もされづらい、、そういう相関がありそうな印象です。このあたりは実際の声も聴いてみたいところですね。

最終ラウンドからはダウンラウンドか。最終ラウンド99億円→上場時の想定時価総額は67億円規模。

しかし、今回上場するSchoo、かなりのダウンラウンド上場のようです。スピーダ上では最終ラウンドの評価額は99億円となっておりました。

引用:スピーダ

一方で上場時の想定時価総額は67億円になりそうとのこと。

約30億円ほどのダウンラウンドのようですが、25年の業績予想の数字を達成できるとすればPERで10倍程度。グロース株ということを考慮すると充分に割安なラインとして判断される可能性はありそうです。

学習系スタートアップは「儲からない」ジンクスを打ち破ったSchoo

数年前まで学習系スタートアップは「儲からない」というのが定説として存在していました。
見事にそのジンクスを打ち破りそうなスクー、上場後の動きにも注目が集まります。

リスキリング、学習系スタートアップ用のオープンチャットを作りますので、興味ある方はぜひご参加ください。

オープンチャット「スタートアップコミュニティ SUCO」

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