昨日報じたヤフーが子会社マイベストに行っていた検索結果の優遇措置、他のグループ会社にも行っていたことが発覚しました。ZOZO、一休、クラシルなど著名なWEBサービスにおいて行われていた優遇措置の実態に迫ります。
検索エンジンYahoo、子会社に対して検索結果の優遇措置。4社で優遇枠の確認
まず子会社ごとの検索結果の優遇措置についてまとめました。基本的には「特別枠」の対応ですが、一部では検索結果の操作も行われているようです。
1.ZOZOでの優遇措置は「上位の特別枠」
ZOZOの優遇措置は下記のような特別枠となっておりました。
続いて、クラシルになります。
2.クラシルはレシピを上位表示。単体ワードも優遇している可能性はあるがつかめず。
クラシルは下記のような表示となっておりました。かなり目立ちますね。
続いて一休です。
3.一休も上位表示の枠。追加で検索順位も操作か
一休が下記になります。一位の表示かつ、サムネを並べておりました。
一休については他の優遇措置も判明したましたので後ほど掲載致します。
4.マイベストは巨大サムネ、検索結果の優先
マイベストについては昨日報じた通りの優遇措置となります。
どれもスポンサー記載がなく、ユーザーからすれば純粋な結果のように見えてしまっております。
ヤフー、優遇措置枠だけでなく、検索順位も優遇か。パラーメーター付与付きのURLに異議あり
続いて検索順位も調査致しました。
ランダムに選んだ50ワードから、YahooとGoogleで順位差が2以上あるものをカウントします。
アスクル、一休に至っては40%以上のキーワードがGoogleよりも高い順位となっておりました。
たまたまかもと思い、URLを見たところ一休で違和感のあるURLを見つけ、追加調査致しました。
こちらが一休関連の旅行キーワードの検索結果画面です。
サムネ表示だけでなく、基本的に「XX 観光」ワードでは検索結果が1位となっておりました。
どうやら子会社に優遇措置する際にはURL末尾にパラメーター付与させ、優遇措置からの流入かどうかを計測しているようです。
PRや優先枠を記載しないことは「ステマ規制」に引っかかる恐れも。
10月1日からはじまるステマ規制法ですが、金銭的な授受だけでなく、経済的なメリットがある場合には規制対象となります。
ヤフーに関しては子会社と親会社という関係性ですから、メリットがあると判断されてもおかしくない状況です。
ユーザーからすれば子会社とヤフーは繋がらないわけで、ステルスマーケティング的と言わざるを得ない状況です。
いやはや…存じ上げませんでした。以上です。
【独自】Yahoo、検索結果を恣意的に操作か。子会社「マイベスト」の検索順位優遇の疑義。
マイベストがついに「美容アフィリ」に本腰を入れるも、低評価だらけのクリニックを1位に。上位5位までアフィリンクなど残念な結果に。