【独自】今年のForbes30起業家・神崎陸氏の「Pantrii」虚偽の破産宣言か。Pivot出演などメディア露出も多数。

今年のForbes U30起業家に選出された方によるインモラル案件ニュースです。

また現在進行形で被害者の方がいるようで記事末尾記載の投資家ならびに関係者の方のお知り合いの方は、ぜひ本記事をシェアください。では本編に入ります。

昨日のツイート、大変多くの反響を頂きました。こちらの指摘していた起業家ですが、株式会社Parchie CEO神崎陸氏。ギフトEC「TANP」を経て起業、オンライン版コストコ「Pantrii(パントリー)」を運営されています。

そして一昨日(23/5/19)に発表されたForbes30起業家にも神崎氏は選出されています。その裏で、サービスを悪質な形で終了させているとTwitterで話題になっているようです。

引用:Forbes U30

どのようなトラブルかというと、現在Pantriiで下記のようなトラブルが起きているようです。

  • Pantriiが年会費、月会費制にも関わらず、予告なしの即日サービス終了
  • 取引先やインフルエンサーに破産宣言メールを送信し、買掛金を踏み倒し。
  • さらに破産宣言後、即日で別会社名義のサービスを立上げ。

箇条書きにするだけでも恐ろしいですね。
では、Pantriiに何が起きているのかユーザーの声とサービス状況から紐解いていきます。

その前にオンライン版コストコ「Pantrii」のサービス概要を見てみましょう。

オンライン版コストコを目指したPantrii、1.2億円の調達から半年で事業クローズか

Pantriiのサービス概要ですが、オンライン版コストコと謳われているようにビジネスモデルは近い構造です。
下記のようにユーザーは「月額費」(年会費プランも有り)を支払うことで、「商品を原価で売る」というビジネスモデルで急成長していました。

昨年22年11月にはサイバーエージェントキャピタル(以下、CAV)、ガゼルキャピタル、F Ventures、エンジェル投資家などから総額1.2億円を調達。一見すると順風満帆のように見えます。

引用:BRIDGE

ところが、この調達からたった半年後の23年5月8日に事業クローズに至ったようです。
5月8日、一部のユーザーに送信されたメールが下記の通りです。

引用:Twitter

実際に複数のユーザーからサービス終了の声がSNSで呟かれており、サービス画面でも全ての商品が在庫切れ表示となっておりました。

Pantrii(パントリー)サービスサイトより著者撮影

ところがサービス画面には終了のアナウンスは無し。このような予告期間のおかない「突然のサービス終了」は、定期会員サービスという特徴を踏まえると、非常に悪質に感じます。恐ろしいことに年会費を既に支払っている方が複数いる中での「サービス終了」なのです。

しかし、問題はそれだけではなかったようです。

「Pantrii」のサービス終了方法と事後対応にユーザーと関係者が憤慨。「破産を謳う」メールも流出。

問題はサービス終了対応だけではありませんでした。このような状態にも関わらず、カスタマーサポートの問い合わせを無視という情報や、

さらに調べると業務を請け負っていた方に対しては「破産手続き」かつ「買掛金の踏み倒し」、債権者をブロックしているというツイートまで発掘されました。

凪氏が投稿していた破産メールがこちら。PantriiからPR案件を請けた方や、卸業者など複数の方が受け取られているようです。

卸業者さんにも支払いしていないというツイートや、年会費のユーザー対応に関する指摘も。いやはや…どういう終わらせ方をしてるんだ?

ここからさらに衝撃の事実が判明します。取引先に既に破産宣言をしている株式会社Parchie CEO神崎陸氏、新会社のTwitterアカウントとWEBサイトを既に開設していました。

事業終了後すぐに新会社「ディールフォース」を設立」!?フォーブス起業家・神崎陸氏の異様な動き。

破産宣告した後にすぐに新会社を設立する、到底信じられないのですが、「ディールフォース株式会社」という会社を設立されるようです。

引用:Twitter

コーポレートサイトにアクセスすると下記のようなページとなっておりました。
受注率を上げるという営業向けSaaSのようなサイトですね。

引用:DealForce

ページをスクロールすると、ParchieCEO神崎陸氏の名前もしっかり記載されておりました。CTOの方も元Parchieのようです。

引用:DealForce

しかし、会社概要を見ると投資家などはParchieと一致、設立日なども2023年5月ではないんですよね。さらに登記を調べても「ディールフォース」という会社は登記されていませんでした

引用:DealForce

社名変更なのか?と思いつつ、記事を仕上げ…再度アクセスをしたところ…ページに変化がありました。上記の画像との違いをお気づきになりますでしょうか。

引用:DealForce

そうです、ディールフォース株式会社という記載が株式会社Parchieになっているではありませんか。念のためディールフォース社のコーポレートサイトのWHOIS情報を見たところ、株式会社Parchieがドメイン取得されておりました。なんだそれ…。

dealforce.co.jpのWHOIS情報

この状況と破産宣言と、さらに各VCの動きから一部の推測が立ちました。読者の皆さんもうっすら、思い浮かんだことがあるのではないでしょうか。

なぜ、Parchie神崎陸氏は取引先に「破産宣言」をしたのか?

1つ疑問が浮かんできますよね。何故、取引先に対してParchie 神崎陸氏は破産宣言したのでしょうか。
実際に破産するような状態ではなかったことが、出資VCのツイートから読み取れます。

Parchieの出資VCであるガゼルキャピタル(ツイ消し済み)とCAVのツイートがこちらです。

引用:Twitter

事業クローズ&破産宣言後にも関わらず、ガゼル、CAVともにParchieCEOの神崎陸氏の授賞に喜ばれていて、称賛のメッセージを送っているんですね。

ということは出資者に対しては「破産する」ということを伝えてないのではないかという仮説が立ちます。

この仮説から1つの推測が立たないでしょうか。

  • Pantrii(パントリー)はPMFしなかったため、早期に事業クローズしたい
  • しかし、多額の買掛金が残っており、支払いを行うとキャッシュが燃え尽きる
  • 突然終了させ、「破産」ということにし、買掛金を踏み倒せないか。

あくまで仮説ですが、ピボットするにしても現金は必要、そこを乗り越えるために債権者に対し「破産」と宣言した可能性を感じます。

ちなみに万が一ですが、株式会社Parchieが元々支払う意思がなかったにも関わらず、仕入れてを行っていたとみなされた場合には詐欺罪にあたる可能性も十分にありえます。

破産メール自体がSNSで飛び交っているだけなので、詳細は不明です。破産をしないにしてもサービス終了させるのであれば、しっかりサービス運営者としての責務を果たし、ユーザーや取引先への対応を行った上で終了させて頂きたいと強く感じます。

PIVOT、DIAMOND SIGNALにも出演していた株式会社Parchie CEO神崎陸氏。メディア露出を増やしたことでフォーブスU30起業家として授賞か。

今回のPantriiというサービス、フォーブス起業家選出もそうですが、PIVOTやDiamond Signalなど大手メディアへも露出されておりました。

さらに、資金調達時にもDiamond Signalで取材を受けておりました。

そして、最後に昨日のフォーブス起業家への選出。

引用:Forbes U30

このように若手起業家としてメディア露出を増やすことで、最終的にフォーブスなどでの起業家格付けに選出されるという流れが定石のようです。Forbes U30を狙われる方は参考になるのではないでしょうか。

一方で、この「フォーブス起業家」、本メディアで取り上げただけでも3社が早期クローズやインモラルな商法という問題が発覚しています。

クイックゲット – 調達後すぐの早期終了(再起応援しております)
airRoom – クレカ不正決済
メデュラ – 商品コンセプト自体の実現性疑義、及び薬機法違反

フォーブスは海外版で持ち上げる起業家においても、イリーガルな行為が目立ってしまっているという状況です。

国内外問わず、フォーブスの起業家選定基準はよくわかりませんが、このような権威が悪用される前にメディアとして選出基準を早急に見直すべきだと強く感じます。

また、下記投資家の方々に届くように、本記事をぜひシェアをお願いします。

■Parchie投資家一覧
サイバーエージェント・キャピタル(CAC)がリードし、Gazelle Capital、F Ventures、個人投資家として、西山知義氏(ダイニングイノベーション 創業者)、鈴木達哉氏(ギフティ 代表取締役)、梅田裕真氏(メディカルノート 代表取締役)、吉川徹氏(マイベスト 代表取締役)

スタートアップがこのように取引先に対し未払いを起こすことで、将来の起業家に不利益が起こらないように。何卒よろしくお願いいたします。

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